かじるスネがなくなったとき

高校を3日でやめてしまい(やめさせられた?)、グレそうでグレずに、2年遅れで高校に再入学、20歳で卒業した。

(コンプレックスすぎて、高校退学の話は数年前まで封印してた話。)

学歴がない
特技がない
自信がない
働きたくない

20歳の私がそう思ってしたことは

「お見合い相談所への登録」

結婚すれば(仕事をせずに)生きていけるのではないか。

すぐにお見合いした方は(なぜか)60代のおじさん(おじさま)だった。

水戸のホテルのカフェでお茶をしながら結婚に向けて淡々と話し合う。

お互い特に問題がないだろうということになり、早速相手の親に会うことに。

相手のお母さまは90代。(お見合いなので話の展開が早い!)

若すぎる私に、「うちの息子のこと本当に愛してるんですか?」と疑念の眼差しで質問するお母さまに、

はいとは言えず「いえ、、、」と答えた。

そりゃお茶しかしたことないし、まだよくわからない人のことを愛してるなんて、20歳の私にはお世辞でも

ウソでも言えなかった。(ウブなのか?)


お見合いにはご縁なく、22歳で茨城県から上京。

親のスネをかじってフリーター。

母親が助けてくれる。

早く結婚して、専業主婦になりたいとばかり考えてた💦

やりたいこともやれることもないと思ってたのと、母がシングルマザーで働いてたから、優雅そうなママに

ただただ憧れがあった。

数年して母の会社が傾いてる話を聞いて、"かじるスネがなくなる"ことに気づいた。

働かなきゃと気づいて、拾ってもらったのが昔勤めた会社のA社長。


25歳、初めての社会人。

あとがない私は学歴も特技も自信もないことを、忘れるくらい夢中で仕事をさせて頂いた。

早く一人前になりたくて寝る時間を惜しんで仕事した。

28歳でやっと部門長になり2人の部下ができた。

思い描く上司像になれず成績も出ず悩み苦しみ、自分に幻滅して現実から逃げ出したくなった。

また、働きたくない病が出てしまった。

"結婚すれば仕事をやめられる。"

軽々しいことを思い込んで29歳、改めてお見合い相談所"ツヴァイ"に入会。

(ツヴァイではご縁なく、結局結婚したきっかけは、お見合いではなかった。そんなことどうでもいいんだけど)

会社は逃げるように辞めてしまった。

憧れの専業主婦になったのだけど、あるとき知り合いにお会いし、仕事の相談を頂いたあの日をきっかけに。


あれから8年。生きる喜びを感じる自分になった今日に至る。

個人事業主となり、法人化し、研修の仕事をして、保育園を設立。

仲間とともに葛藤と喜びを分かち合いながらこれからも生きていく。


これから私は愛する仲間とともに、教育ではなく、"共に生きる、共生(キョウイク)"に没頭していく。

私が本気で生きるようになったきっかけは、"かじるスネがなくなった"ときだった。


生きるための保険や、はしごがあるなら、ぜひ外してみよう!

実はそれが自分を弱くするものなのだと思う。


結婚が私を幸せにしてくれるわけじゃない。

仕事がそうしてくれるわけでもない。

もちろん専業主婦も立派な仕事だ。


幸せの指標は自分で決めるものだね。

私には自信がない。特技もない。という人でも、大丈夫!

一緒に生きていこう。