ある日、保育園に小学生がやってきた。 職業体験の一環だ。 ブロック一つにしても想像力を広げてくれて一緒に遊んでくれたり、ご飯を食べたり、 食事のマナーもお兄さんの真似をして子ども達は沢山の知識を体得できた。 最高に子ども一人一人の目が輝く! 部屋の隅ではお兄さんに人見知りしたり、ドキドキして近寄れない子もいる。 来てくれたお兄さんはブロッコリーが苦手だったようだ。 しめじとコーンとブロッコリーが丁度良く味付けされた副菜だった。 「おにいちゃん、食べないの?」 ある子が言った。 「・・・。」 お兄さん、黙ったままだ。 ある子が、 「僕が食べるの見てて。美味しいよ。」(パクリ)笑顔。 暫くは沈黙だったが、コーンとしめじは食べられる。 ん?なかなか美味しい味付けだと口に運んだ。 最後は、 「僕、こんな美味しいものを食べないでいたなんてもったいなかったね。 帰ったら、お母さんに料理して貰おう。」 素敵なシーンだった。